定量データと定性データ

簡単に言えば、定量データは、数値のデータ。定性データは、地図や写真、書類です。どちらか区別が難しいのがグラフです。ビジュアルに表現しているという意味では、グラフも定性データになります。
日商PC検定の知識問題対策としては、2種類のデータの違いを簡潔に理解していればそれだけで済みます。
しかし、なぜこのような用語が知識問題に出題されるのかという背景も理解しておくと今後仕事の面でも役に立ちます。
まず、現在IT仕事術では、地図や写真、書類もスキャナーやデジカメ、地図作成アプリケーションソフトなどを使用してデジタル化を日常行う時代になってきています。
このようなデジタル化されたものは、コンピュータから見れば数値情報です。だから、スキャナーで取り込んだ後は、数値データなので定量データと勘違いするとややこしくなります。これらの地図や写真、書類は、人から見ればデジタルであろうが元のアナログであろうが利用目的は同じです。地図や写真、書類はあくまでデジタル化されても定性データということになります。
ただし、ややこしいのは、これらを扱うプログラムを作成するコンピュータ技術者から見れば、数値情報の集まりですから定量データということになります。
さて、企業活動では、日々発生する売り上げなどのデータから、細かい情報を毎日集めています。
例えばコンビニエンスストアやスーパーなら、いつ、どこの店で、何の商品を、いくらで、何個買ったのか?
その買った人は男性なのか、女性なのか、年齢は、
もし会員制のカードを持っているなら今までの買い物歴はどうなのか?買い物の傾向ジャンルは?
など多数の情報が1回レジをお客さんが通過する度にPOSシステムを活用してデジタル数値データとして記録されていきます。
日商PC検定知識問題の出題範囲から考えれば、
これらの数値データは、各企業ごとの入力規則に合致する方法で、最小単位のデータとして日々データベースに保存していきます。
そして積み重なった、これらのデータは、サーバー上に一元管理され、必要な担当者が必要なデータを取り出し、データ活用の集計をし必要ならグラフ化などビジュアル性のある報告書として仕上げていきます。
例えば、顧客年齢別の商材別の売上とか、支店別時間帯別売れ筋商品とか、いろいろな情報をたった一つのデータベースから取り出して集計することで利用できるようになっています。これがデータ活用です。
そして、ここまでは、定量データとしての扱いですが、
例えば、このデータベースから顧客の住所別売り上げなどを地図上に表したり、散布図を使用して年齢別売り上げ状況を表して利用すると、どこに住んでる人が良く買うのか?
それならその地域にチラシを配布しよう!とか
この年代層にだけダイレクトメールを送ろう!とかのアクションが起こせるようになります。
定量データの表では、見えてこなかった人間でしか判定できない姿が浮かび上がってきます。
これこそが、ビッグデータの定性データ化といわれている今後重要な方向性です。
このように、日商PC検定知識問題の内容は、全体像が分かるとすべての出題されるキーワードが関連しあっていることがよくわかります。仕事の流れで理解していくといろいろな知識問題が良くわかってきます!
定量データ 定性データ

 

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