日商PC検定知識問題に出題される「著作権」
著作憲法の規定では、「著作者は、その著作物を複製する権利を専有する。」
と表現されています。
「権利を占有する」ということですから、無断で複製をすれば法律違反になります。
しかし、以下のような一定の条件に合致する場合は著作者の許可が無くても複製することができます。
●図書館の業務としての複製
●私的使用するための複製
●引用による利用
「私的使用」とは、
個人的資料として保存しておきたい場合やバックアップのための複製は、認められていますが、
これらを、無断で配布したり、販売したりはできません。
「複製」とは、
印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により、有形的に再製すること。
コンピュータを使用する方法以外でも同様です。
「引用」とは
著作権法には、公表された著作物は、引用して利用することができる。
この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、
かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
とあります。
●かぎ括弧をつける等で、引用部分が分かるようにする。
●引用部分が主となる引用は認められない。
●原文のまま使用する・
●著作者名、題名等の出所を明示する必要があります。
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日商PC検定知識問題に出題される「著作権」
「インターネット上での「著作権」の注意」
インターネットなどでは、簡単にコピーができるので注意が必要です。
ウェブサイトの内容を紹介したい場合は、
・複製する場合は、上記の引用のルールを守る。
・メールやウェブサイトで表現する場合は、元文書等の所在URLにリンクを張るなどの方法で紹介し、
原文のコピーを記載しない。
このインターネット上の著作権の注意については、日商PC検定知識問題でしばしば出題されていますので
「引用」「複製」「URLによる紹介」をよく理解しておきましょう。
よくあるケースで紹介しますと
例えば、
会議の資料として使えそうなデータをWeb上で他社のサイトで見つけた場合。
掲載ページをPDF形式にして、会議のメンバーに送信したり、
掲載ページを、出典を明記したうえでコピーしても、資料として配布すたりすることは、著者の許可が必要です。
可能な方法は、正しい「引用」方法をとる。または、掲載ページのURLを紹介する方法が正しい取扱いになります。