【解説】最近の日商PC検定1級試験の知識問題について

【解説】最近の日商PC検定1級試験の知識問題について

日商PC検定研修会で発表する八田日商PC検定合格道場
主任講師 八田 仁

最近出題される日商PC検定1級試験の知識問題の共通編では、IT系の話題分野がよく出題されています。
いずれ、これらの問題は、3級や2級試験にも徐々に反映されていく可能性がありますので、軽くでも結構ですから知っておいてください。数年前まで一部のIT業界の人しか理解していなかった「クラウド」という言葉も今では高校生でも知っている様になりました。いずれ、広く知られるようになる用語なので知っといて損はないと思います。

日本商工会議所の1級試験の出題指針では、「ネット社会のデジタル仕事術」という書籍から出題されるというようなことが書いてあるのですが、ちょっと違います。実際の試験では、A問題とB問題と2つの問題が出題されどちらか1つを選択して解答する様になっているのですが、1つは、確かに「ネット社会のデジタル仕事術」の範囲内から出題されていますが、もう1問は、最近話題のIT系用語が出題される傾向です。

具体的には、前々回(2020年10月)では、DX(デジタルトランスフォーメーション)についての説明を求める問題。
今回(2021年2月)では、DXの個々の内容で、5G、RPA、VR、AR、SaaS、MaaS、HRテック、Edテックの説明を求める問題です。
これは、受験者にとっては、かなり厳しい知識範囲でもあります。
日常、IT系の仕事をしている人にとっては、よく聞く言葉でもあるのですが、そうでない分野の人たちにとっては、かなり難しく感じるでしょうね!

では、DX、5G、RPA、VR、AR、SaaS、MaaS、HRテック、Edテックっていったい何なの?
あなたは、このうちいくつ知っているでしょうか?

今回は、簡単に説明しておきますので、詳細は、ネット検索などで調べてみてください。

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、広い意味では、IT技術を使って新しい分野、イノベーションを起こしていくことです。工業系では、第4次産業革命とも言われています。以下の分野も含んだ広い意味での産業の創造です。

5Gは、昨年から始まった、モバイルデータ通信の大幅なスピードアップです。5G対応携帯が普及すれば、いろいろな新しいサービスが生まれてくるでしょう。

RPAは、パソコン内で、日常よく使用する操作を、AIやプログラミングで自動化し事務処理を効率化する機能です。

VRは(パーチャルリアリティ)仮想現実とも呼ばれ、VRゴーグルを被って仮想世界をシュミレーションできる技術でゲームなどによく使用されています。

AR(オーグメンティッドリアリティ)拡張現実とも呼ばれ、現実の世界に仮想を世界を反映させる技術です。スマホカメラで星空を見ると星座が表示されたり、ゲームでのポケモンGOが有名です。

SaaSは、クラウドサービスでソフトウェア、インフラ、ハードウェアなどを、インターネットを経由して、利用したい分だけ利用するサービスのこと。AmazonのAWSやMicrosoftのAzure、GoogleのGmailなどが有名。

MaaSは、バス、電車、タクシーからライドシェア、カーシェア、シェアサイクルといったあらゆる公共交通機関を、ITを用いて結びつけ、人々が効率、便利に使えるようにする仕組み。

HRテックは、採用やその他、幅広い人事関連業務で最先端技術を活用し、人事に活用する仕組み。

Edテックは、教育・学習で、学校や塾など教育を実際に提供する現場で活用されるアプリ・サービスや、自宅や外出先などいつでもどこでも受講できるオンライン学習の配信サービスなどを意味しeラーニングは、この中に含まれます。

今後、これらの分野やAI、IoT、ロボット、ドローンやビッグデータなど様々な新技術によって世の中が大きく変わっていくことになります。

ネットワーク

ということで、IT社会、デジタル社会の大きな変革の中にいる我々は、常に最新情報を意識して理解していくことが必要になります。

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