限界利益の問題がよく出る日商PC検定データ活用

限界利益の問題がよく出る日商PC検定データ活用

九州での震災で被災され亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに
今後の早い復興をお祈りいたします。
こんにちは
日商PC検定合格道場
八田です。
この文章を作成しているのは、4月17日の午前です。
今朝も、仕事場へ向かう途中、私は、東へ車を進めますが、西へ向かうたくさんの自衛隊の大型トラックとすれ違いました。
今日の午後か夜には、これらの救援部隊がたくさん到着して、救助がどんどん進んでいくことでしょう!
自衛隊の方々の努力には、頭が下がります。
昨日には、友人が大分の阿蘇近くに住んでいますので安否の電話を入れました。
幸い、家は大丈夫の様子でしたが、
「揺れるのも怖いけれど、携帯に届く緊急災害メールの着信音が響くのがとても怖い!」
と申しておりました。
ニュースで見ているのと違い現地の人と直接話すとこちらの心も苦しくなります。
こんな日でも、何もできないでいることは、自己嫌悪に陥りがちですが、
気を取り直して、より一層自分の勤めに励みたいと考えなおしました。
ということで、本題です。
今月の定例試験を見ておりまして
気づいたことですが
データ活用の知識問題の試験で一番難しい問題は、損益分岐点と限界利益の問題かなと
改めて思いました!
実際のデータ活用2級の問題です。
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問題A
「売上高が150,000円、変動費が105,000円、限界利益が45,000円、固定費が30,000円のとき
限界利益率は、以下のうちいくらでしょうか?」
1.66.7%
2.10.0%
3.30.0%
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問題B
「売上高が550,000円、変動費が100,000円、限界利益が450,000円、固定費が300,000円の場合
費用は、いくらですか?」
1.100,000円
2.400,000円
3.150,000円
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知識問題の中で計算をするというのは、数学が苦手な方には、ちょっと難儀な問題ですね。
しかも限界利益というちょっと高度な設問です。
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「売上」-「変動費」=「限界利益」
「限界利益」-「固定費」=「利益」
固定費 ÷{1-(変動費÷売上高)}=損益分岐点
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どちらも、「変動費」の変化に伴う「売上」や「利益」の変化を表す数値です。
そこで、問題Aは、限界利益率を求めるので、「限界利益率」は、「限界利益」÷「売上」です。
普通の利益率は、ご存知ですね。「利益」÷「売上」です。
ですから限界利益率も同じような簡単な方法で求めます。
要するに売り上げ全体に占める、限界利益の割合はどれぐらいありますか?
という問題です。
問題文に、限界利益が45,000円、売上高が150,000円と書いてあるので
45000÷150000=0.3(30%)です。
実は、簡単な問題なんですが、とても難しく感じさせるのがうまい日商PC検定です。
正直、こんな式は、覚えたくないですね(>_<)
でも、2級を受ける人は、最低限上の2つの式は、理解しておきましょう!
覚えていた方がよいと思います。
3級の人は、「固定費」家賃や人件費(売上に関係なく必要な経費)に
「 変動費」販売用消耗品や販促費(売上が増える都度増加す経費)を
追加して利益がトントンの売上高の数値をを「損益分岐点売上」というと理解していればOKです。
さて、問題Bもちょっとしたひっかけ問題です。
4種類の数字のうち費用となるのは、変動費と固定費ですので2つを加えるだけで終わりです。
答えは、400,000円です。
実際の試験では、よく見れば難しくない問題でも、用語の正しい意味や問題の傾向が理解できないと
ドキドキ緊張してしまって、全然解答できないことがあります。
そして、そのできないことを試験の最後まで心が引きずってしまうので、痛い目に合う人も多いんです。

主任講師 八田 仁